考えながら練習するということ
キューブをやってて一番面白いのはね、F2Lまでの部分だと思うんですよね。(別にLLをディスってるわけではないですが)
その場その場でどれだけ良い判断ができるか、その判断をどれだけ速く行えるか。そういった要素がいいですね。(LLは手順が決まってて応用の部分が少ないですからね)
たとえ上級者でも、常に最善の手を見つけられているかといえば、その答はNOです。高速で動くパーツを、4つや6つも全て把握するのは正直言って相当厳しいです。無理とは言いませんが。(出来ないって言わない!)
見つけたとこからパパっとやってしまうのが現実的ですが、判断のスピードが変わらないならより良い手を探した方がいいに決まっています。
その訓練は高速で回すだけでは出来ません。
タイムを気にせず、考えて最善手を探しながら揃えてみる訓練というのも意外と効果があります。
スピードを考える場合「考える前に手が動く」状態が当然必要ですが、その前段階の「考える」というのも同じくらい大事です。特にF2Lまでの部分は基本的に思考の要求される作業ですから、速さだけ考えて思考停止状態でやっててもあまり上達しません。(指は速くなりますが)
速さを犠牲にする事で見えてくる部分もあります。単なる速さではなく、「効率の良い速さ」が必要なのです。
(実際考えてやってた方が楽しいですしね。)
あと、「新たな手順の発掘」という観点でも、考えてやる事は重要です。手順を調べるのは面倒ですし、自分で考えた手順の方が定着が速いですからね。
(アルゴリズムバンクにはまず思い付かないような手順も多いですが、回すのが難しいものや無駄に長い手順は正直覚えるだけ無駄だと思います。あまり動かし過ぎると先読みも難しいですし。)
結局何が言いたいかといいますと、ただただ盲目的に手順を覚えて解くのではなくて、自分から「能動的に解く姿勢」が重要だという事です。
(執筆者:HATAMURA)