Cube Voyage

ルービックキューブの速いそろえ方、解き方、最速攻略法、解法、スピードキューブ、LBL法など

スピードキューブが速くなるためには(starさんからの寄稿)

スピードキューブを始める際の心構えについて

まずはじめに、スピードキューブは趣味の域を出ないこと、練習しても生活においてメリットがないどころか、真剣に練習をする場合かなり多くの時間を消費してしまうものであることを理解していただきたい。そしてなによりも「楽しみながら」取り組んでほしい。
その上で「速くなりたい、タイムを縮めたい」と思う人に筆者が考えるスピードキューブをする(始める)上で大切なことを説明していきたいと思う。

・地道な練習を続ける
モチベーションが続かないこともあるだろうが、毎日少しでも練習をすることが速くなるための秘訣である。またタイムの伸びが止まったからといってすぐに投げ出さないようにすること、毎日練習していれば当然調子のいい日や悪い日ももちろんある。

・意識して練習する
「少しでも早く、楽に、時間を使わずに」速くなるために自分で決めた時間、集中して練習することはものすごく大事である。また、自分のどこがダメなのか、ダメなところをどうすればいいかということをしっかり考えて練習に取り組んでほしい。

・大会や定例会等に積極的に参加する
速くなりたいならば、やはり直接会って速い人に教えてもらうのが一番である。大会でなくとも、最近は大学のルービックキューブサークルが積極的に集まりを開いていたり、各地(日本全国というわけではないが)で定例会やオフ会などが開かれていることもあるので、ぜひ参加していただきたい。大会などに参加して速い人の試技を見たりすることでモチベーションの維持にもつながると思う。

どうすればタイムが縮まるか(3×3について)

ここからは3×3、特にCFOPでタイムを縮める方法について話したいと思う。少し発展的な内容になってしまうが、速くなりたいならぜひ読んでいただきたい。
まずスピードキュービングには2つの基本的な要素があることを知ってもらいたい。
・指の速さ・・・単純に回転面を動かす速さや手順を回す速さ
・パーツを追う目の技術・・・一般に「先読み」や「判断」と呼ばれるもので、大事な要素のひとつである。

もうひとつ知っていてほしいのがtps(turns per second)という概念である。
少し上級者向けの考え方になるかもしれないが、ぜひ知っておいてほしい。
名前の通り一秒間当たりにどれだけ面を回転させたかを表す数字で、WC2013王者のfeliks zemdegsはこの値が平均で8中盤~9台を叩き出している。一時代前はtpsが平均6を超えれば相当速いといわれたので、これがいかに異常な値かわかるだろう。
またtpsの値が下がる要素として、単純な手の遅さ、手が止まる、判断が遅い、引っかかり、持ち替え、手数の増加、(これについてはtpsの問題で一概にタイムが遅くなるとは言えないが)などがあげられ、これらの要素を少なくするのがタイムを縮める一番の近道だと筆者は考えている。
tps6あたりがsub10の目安であることもここに記しておきたい。

tpsを上げる(下げない)ために必要なことについて掘り下げていきたいと思う。

指の速さについて

単純な指の速さが重要であることを示す例として、一回面を動かすのが0.01秒早ければ、全体のタイムはが0.55~0.6秒早くなるといった例(一般的なCFOP法では完成までに平均55~60手ほど)が用いられるが、まったく持ってその通りである。
もちろん指の速さは簡単に鍛えられるものでないので、一手順(F2L手順やOLLなど)の速さ、きれいに回せるかといったことのほうが重要になってくる。
手順を早く回せるかどうかは、キューブを解き続けるだけでもある程度までは自然に早くなるものなので、12秒ぐらいになるまではあまり気にしなくてよい。もちろん手の速さといっても個人差があるので、あまりにも回すのが遅いと感じる人は早い段階から少しでも速く回せるように心がけてもいいかもしれない。

先読みについて

先読みは筆者がかなり重きを置いているもので、スピードキューブをしている人にとって一生の課題になると思う。手が止まってしまうということはtpsを大きく下げてしまうので、練習中は常に意識してほしい。
具体的には、次に入れるF2Lのパーツの位置関係がわかったり、OLL手順がF2Lが終わる少し前にわかったり、あるいはx-crossが読めるなど、さまざまな技術を使うときに大きくかかわってくる。
回数をこなせばこなすほど先読みは自然とうまくなると思うが、きちんと意識的に練習することでより効率を上げられるはずである。自分では止まっていないと思っていても本当は手が止まってしまっているのはよくあることで、自分で動画をとったりして自分のソルブをチェックしたりするのもよいかもしれない。

判断の早さについて

F2L,OLL,PLLなどの判断についても無論時間が短いほどtpsが下がらないわけで、例えばF2Lを2種類の方法で処理できる場合や、forced OLL skip,ZBLLの判断など、先読みに比べれば小さな要素かもしれないが、さまざまな技術を使うようなレベルではかなり重要な要素と言えるかもしれない。

きれいに回すということ

スピードキューブを始めたばかりの人を見ると、力を入れすぎたり、無理に速く回そうとしている人が見られることがある。世界の上位層を見ていると、feliksやmatsをはじめとして、本当に力みなく、とても自然な形で回していることがわかると思う。「先読みと判断」さえきちんとできれば指の速さはある程度のタイムまではそれほど必要ではないので、まずは「なめらかに、止まらず、きれいに回す」ということを意識して練習してほしい。

応用的な手順について

F2Lの難しい手順や、最近よく名前を聞くようになった?ZBLL、Winter Variationなど、意図的にOLLやPLLをskipさせる手順についても、もちろん判断と手順をすばやく処理しなければ結果的にタイムは縮まるどころか遅くなってしまう。手順をしっかり自分のものにしてそのメリットを生かせるように練習してほしい。

最後になるが、せっかくスピードキューブをするならなるべく大きな目標(世界大会決勝に進みたい、日本記録を出したいなど)を設定することをオススメする。あくまで趣味とはいえ、どうせやるなら真剣に取り組んでほしい。もちろん取り組み方は個人の自由で、just for funでキューブに触れてもらっても全然構わない。
ただ自分にとっていいタイムが出るのが嬉しいことであるのは間違いないし、速くなればそれがモチベーションの維持につながったり、新しい世界が見えてくるかもしれない。
また、他の場所にあった記事と少し内容がかぶってしまうが、限界を決めないことも大切で、例えばsub10が出せればいいやではなく、それよりもっと先の世界(sub9やsub8、あるいはsub7)を目指して競技に取り組んでほしい。

初めての寄稿ということもあって汚い記事になってしまったことを申し訳なく思う。この記事が少しでも多くのキュービストの役に立てることを切に願っています。

筆者

(執筆者:star)

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