Cube Voyage

ルービックキューブの速いそろえ方、解き方、最速攻略法、解法、スピードキューブ、LBL法など

スピードキューブ上達のヒント

スピードキューブを志す皆さんは、それぞれ様々な練習を行っていると思います。
もちろん基本的には「スクランブルして、揃える」ことが一番大事ですが、
それだけではどうしてもモチベーションが高まらないものです。
そこで、ここではスピードキューブ上達のためのヒントを、既にHATAMURAさんが書いていること以外で案外見落としがちなことを3つ紹介します。

1: 間隔ごとにタイムを測ってみよう

これは既にやっている人もたくさんいると思います。
たとえばCFOP法を実践している人なら、クロスだけ測ったり、PLLだけを測ったりするというものです。
これをすることによって、いまの自分が全力で手順を処理するのにどれだけの時間がかかっているかがはっきりします。

私が特におすすめしたいのは、「クロスとF2L1スロット目のタイムを測る」ことです。
インスペクション時にクロスを完璧に読めても、F2Lの1スロット目を探すのに手間取ると、案外タイムロスになるものです。
もちろん理想としてはインスペクション時に1スロット目まで読んでしまうことなのですが、最初のうちはなかなか難しいので、
私はクロスを揃えながらF2Lの1スロット目を探すことをおすすめします。
sub20を目指す人なら、6秒切りを目標に。sub15を狙う人なら、できれば4秒前後で揃えられるようになりましょう。sub10を狙うなら、毎回3秒切りが目標です。
ちなみにFeliksレベルになると、2秒切りくらいになります。訳が分からないよ。

2: 自分の能力を見極め、それにあったスタイルを見いだそう

身体能力には個人差があるものです。どんなに速く走ろうと思ってもウサイン・ボルトに敵わないのと同様に、スピードキューブにも他の人に出来て自分には出来ないことがややあるものです。
もちろん練習をすることである程度克服できますが、それでも個人差はどうしても生まれてしまいます。
しかし、個人差は裏を返すと「個性」につながります。その個性をスピードキューブに生かすことも、不可能ではありません。
たとえばRowe Hesslerのようにキューブをすばやく回せなくても、動体視力の良さを生かせばゆっくり回しでも速く揃えられるのです。

このスタイル確立で私がおすすめしたいのは、「ものまねをやってみる」ということです。
スピードキューブは本当に多種多様なスタイルがあるもので、100人いれば100人が同じ回し方をしているとは限りません。
今は本当に色々なキューバーがスピードキューブ動画をアップロードしているので、まずは動画をじっくり観て、その上でそのキューバーのスタイルをものまねしてみましょう。
指の動かし方から、キューブの持ち方、間の取り方まで、自分なりに実践してみましょう。
そうすることによって、自分の向き不向きが判明し、自己のスタイル確立へぐっと近づきます。

私もたくさんのキューバーのソルビング動画を観て、それをものまねすることによって、自分のスタイルを変化させていきました。
ちなみに私の得意なキューバーものまねは、B.Vallance、牧角章太郎、伏見有史です。ものまねなのでタイムは全然本人には追いつきませんが(笑)。
もっともそんな私も、未だにFeliks Zemdegsのものまねだけは出来ません。訳が分からないよ。

3: 同じレベルの人と競ってみよう

スピードキューブはタイムを測るという特性上、ライバルがいるとより面白くなります。
もちろんひとりで黙々と練習してたらいつの間にか世界トップレベルになっていたという人がいないわけではありませんが、
普通の人ならタイムが伸び悩むと飽きてしまうものです。
そこでみなさんに是非ともやってほしいのは、同じくらいのタイムの人と競ってみるというものです。
いまはインターネット上のサービスが充実しており、自分と同じくらいのタイムの人を探すことはそう難しくなくなりました。
たとえばjapancontestに参加すると、結果発表としてランキングが表示されます。
そのランキングの前後の人を意識して、練習するのです。
そうすることによって、追い抜いた時は喜び、追い抜かれた時には「あいつがあそこまで速いなら、私もがんばらなきゃ」と思うものです。

私もまだsub20が出るか出ないかの頃に、ネット上のスピードキューブ選手権で様々なキューバーをライバルとして設定し、それを追い抜こうとしました。
もちろん大会のときもライバルの存在を意識しました。WCAランキングを追い抜かされた時は、それを追い越さなくてはと思って、本当に練習を熱心にしているのです。
ちなみにそのライバルが誰かは、内緒だよ☆

以上、私が特に注目する3つの「上達ポイント」でした。
参考になりましたら幸いです。

(執筆者:郡司 光貴