Cube Voyage

ルービックキューブの速いそろえ方、解き方、最速攻略法、解法、スピードキューブ、LBL法など

BLDの記憶について(おとさんからの寄稿)

こんにちは。おとです。今回はBLDの記憶について書きたいと思います。現在は世界の上位層は記憶というよりも実行で勝敗が決まっています。記憶が10秒くらいでも実行が15秒を切っていて速いというキューバーがゴロゴロといます。ですがそれはあくまでも上位層の話です。そういう世界に入りこむにはまずは記憶をある程度速くしなければなりません。記憶が限界に近づいてきて初めて実行(指の速さ、手順の良さ)が勝敗に関わってくるのです。だからまずは記憶を重視しましょう。またこの記事は中級者というより、BLDを始めたばかりの方やこれから始めようとしている方に向けて書いたものです。これによってBLDの成長を後押しできればと思います。

はじめに

どのやり方が覚えやすいかは人によって違います。映像で覚えるのが得意という人もいれば、それが苦手という人もいます。つまりBLDの覚え方は決して他人を真似すればいいとは限りません。より自分に合った覚え方があるはずです。誰かに教わったり自分で覚え方を思いついたりしたら、どんどんそれを試してください。そうしていくうちに自分の記憶法が見つかるでしょう。

記憶方法

1. レターペア
BLD記憶の王道です。覚えやすいというのが特徴です。例えば僕の場合は「とちこけうと」という文字列があれば「栃木県(とち)のコケ(こけ)を踏むとうどん(うと)になった」というレターペアをつくります。このように2文字で1つの単語をつくり文字列を文章にしていくのです。コツはインパクトがあることと、情景を頭のなかで思い浮かべるということです。
2. 音記憶
これもよく使われます。はやく覚えられます。「とちこけうと」とあれば、その文字列を声に出してそのまんま覚えていくのです。
3. ビジュアル記憶
パーツの位置をそのまんま映像で覚えるやり方です。速く覚えられます。音記憶よりも圧倒的に速いですが、とても忘れやすいというデメリットもあります。主にEOCOで使う人が多いです。僕はできるのならこのやり方を「使いすぎじゃない?!」と思うくらい使うべきと考えています。ただ初心者の方はまだ使わないほうがいいです。この方法は非常に忘却スピードが速いです。実行パートの時間がかかりすぎるとその間に、ビジュアル記憶で覚えたものは忘れてしまう可能性が高くなります。ビジュアル記憶は実行の平均が60秒くらいになったら徐々に取り込んでいきましょう。それまではレターペアと音記憶を中心に使いましょう。

以上3つが比較的有名な覚え方です。これらをいろいろ組み合わせたりして、自分の覚え方を見つけていきましょう。例として僕の覚え方を紹介します。
コーナー:うかこけすちとあ
エッジ:てうあくかすさこにとぬて LBがEO
まずコーナー最初の6文字「うかこけすち」をレターペアで覚えます(例:浮かんだコケがスチームを出して飛んでいった)。コーナーの残りの「とあ」をビジュアル記憶で覚えます。そしてエッジは最初の8文字「てうあくかすさこ」では音記憶を使います。残りの4文字「にとぬて」とEOはビジュアル記憶です。これでだいたい7秒くらいかかります。正確に覚えられて、かつ速い覚え方を見つけましょう。
キューバーのなかでは足を使って記憶するというユニークな覚え方を使っている人もいます(具体的にどうしているのかはわかりません)。この記事に書いた3つの有名な記憶方法を組み合わせるだけではなく、新たなものを見つけて使ってみるのもおもしろいと思います。

最後に

この面白くない文章を最後まで読んでくださったあなたはきっとBLDに必要な集中力も持っているでしょう。

3x3x3目隠し トップに戻る