ジャッジとスクランブラ
公式大会の競技では「ジャッジ」と「スクランブラ」という役職があり、これらの役職は競技者が交代で請け負うことになります。
日本の大会では、大会に参加すると事前に割り当てがなされます。初参加の方はなるべく避けて割り当てられますが、割り当てられた場合は基本的に協力しなければなりません。(規則1e2,1f2を参照)
ジャッジやスクランブラの仕事を理解しておくことは、競技ルールをしっかり理解することにも繋がります。
とはいえ実際に大会に参加したことがないと、仕事の内容をちゃんと理解するのは難しいと思います。
ここでは概要の説明にとどめておきます。
ジャッジについて
ジャッジとは、試技が大会規約に違反していないかチェックする、いわゆる審判の役割を持ちます。
競技者1人に対して1人ずつ配置されます。
主な仕事は
・崩されたパズルを用意して、競技者を呼ぶ
・インスペクションタイムが15秒を越えていないかチェックする
・試技中に違反していないかチェックする(していた場合ペナルティを与える)
・終了時、パズルがちゃんと完成しているかチェックする(触らずに確認する)
・記録用紙にタイムを記入し、サインする
などです。
正しく競技をしていたかどうかチェックする仕事ですので責任は大きいですが、仕事内容はそれほど難しくありません。
大会のスムーズな運営のためにも、ジャッジを要求された場合はなるべく協力するようにしましょう。
またジャッジには、上位者の競技を間近で見れるという利点もあります。
参加したときは、競技者のソルブを観察してみましょう。上達のヒントが得られるかもしれません。
スクランブラについて
公式大会では、全員が同じ崩され方をしたパズルで試技を行います。この崩し方をスクランブルといいます。
スクランブルは、事前にコンピュータを用いて出力されます。
そしてスクランブラとは、用意されたスクランブルに従ってパズルを崩す役割の人のことです。
スクランブラの仕事を行うためには、
・そのパズルの回転記号が読めること
・そのパズルをある程度のスピードで完成させられること
(スクランブルを間違えた場合、最初からやり直す必要があるため)
が求められます。
ジャッジよりも専門性が求められるので、ほとんどの場合は、その競技に慣れている複数回参加者に割り当てられます。