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用語解説:回転記号とは?

初級編や教本では、回転を図で解説していました。
しかし、これだと1個1個の手順の説明が非常に面倒で、スペースもとってしまいややこしくなります。
また、回転を図でしか伝えられないと、他の人に伝えるのが大変です。

そこで考案されたのが回転記号です。
キューブの回転を記号で表すことにより、手順を正確かつ簡単に説明できるようになりました。
回転記号は世界的に使われている方法で、スピードキューブにおいては必須の知識になります。これ以降の手順の説明は全て回転記号を用いて行いますので、ここでしっかり覚えて下さい。

基本的な回転記号

回転記号は、キューブの回転を表した記号です。

記号の最初のアルファベットは、回す面の位置を表しています。
自分から見た面の位置にそれぞれ記号がつけられています。自分から見た位置で決まりますので、面の色とは無関係です。

記号 意味 回す面の位置
U Up 上の面
D Down 下の面
R Right 右の面
L Left 左の面
F Front 手前の面
B Back 後ろの面

ちょうどこのような感じになります。
これらの面を表す記号は、単純に面や層を指す時にも使います。例えば「Fの面」あるいは「Fで回す層」を指して「F面」と言うことがあります。「R面のパーツ」「U面を揃える」などという風に使われます。

さらに、これらのアルファベットのあとに別の記号をつけることで、回転の種類を表します。

記号 意味
(なし) その面を正面に見て時計回り(右回り)になるように、90度回す
’(プライム) その面を正面に見て反時計回り(左回り)になるように、90度回す
2 180度回す(回転方向はどちらでもよい)

この時計回りと反時計回りというのは、その面を正面に見た時の回転方向であることに注意してください。
特にBやDは間違えやすいので注意が必要です。

特殊な回転記号の表記

ここまでの基本的な回転の他にも、いくつかの特殊な回転記号があります。

・持ち替え
回転とは言えないかもしれませんが、手順の途中での持ち替えも記号を使って表します。これには2通りの表記があります。

表記1 表記2 意味
x (r) Rの回転の方向に持ち替える
y (u) Uの回転の方向に持ち替える
z (f) Fの回転の方向に持ち替える

これらの持ち替えも’や2といった記号をつけることで、反対方向や180度の持ち替えを表します。

詳しくはこちらのリンクをご覧ください。
PLANET PUZZLE

・2層回し
通常の回す面と一緒に、その隣の層もまとめて回す回転を2層回しといいます。
これは基本の回転記号の後に「w」をつけて表記します。
例えば「Rw」なら、通常のRの回転と一緒に、このように2層目も回転させます。

・中段の回転(スライス)
手順の中で、真ん中の層(中段)だけ回転させることがあります。スライスと呼ばれることもあります。
これは、中段専用の記号を用います。

記号 意味 回す段と方向
M Middle R面とL面の間の段、Lと同じ方向
S Standing F面とB面の間の段、Fと同じ方向
E Equatorial U面とD面の間の段、Dと同じ方向

SとEはほとんど使わないのですが、Mは非常によく使いますので方向も含めて覚えておいてください。

・小文字
小文字が意味するものは2通りあります。
一つは「2層回し」で、これはwを使った表記と全く同じものです。3x3x3で小文字が使われた場合は2層回しの意味だと思ってほぼ間違いありません。
もう一つは「2層目スライス」です。4x4x4以上のパズルでは2層目だけを回す場合もあり、これを表す記号として小文字が使われることがあります。
「r = Rw R'」と言い換えると分かりやすいでしょうか。
例えば「r2」は「R列の2層目のみを180度回転させる」という意味になります。

回転記号はスピードキューブには必須の知識です。しっかりマスターしましょう。

参考リンク:
3x3x3 回転記号 | TORIBO
PLANET PUZZLE

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