Cube Voyage

ルービックキューブの速いそろえ方、解き方、最速攻略法、解法、スピードキューブ、LBL法など

タイム別・おすすめ練習法

「いろんな手順とか指使いとかがあるのはわかったけど、じゃあ実際にどういう練習をしていけばいいの?」
という方のために、このページではタイム別に、必要な練習の目安・例を挙げています。

・書かれているタイムは、おおよそ平均したときのタイムだと思ってください。
・このページに書かれているのはあくまで目安かつ一例なので、万人がこの方法に従えばよいというわけではありません!
あくまでも参考としてご覧ください。

そろえ方を覚える

・まずは揃え方を覚えよう!
最低限揃えられるようになったら、しばらく練習をして、説明を見ないで自力で揃えられるようになるまで頑張りましょう。

・タイムはあまり気にしない!
説明を読まずに揃えられるかどうかが大事なので、タイムはまだ気にしなくて大丈夫です。

・指使いには気をつかおう!
指使いの変なクセが最もつきやすいのは、一番最初の覚える段階です。
ここで変な指使いを覚えてしまわないよう、注意しながら練習しましょう。
指使いはこちらを参考にしてください。
正しい持ち方、回し方を身につけよう!

何も見ずに揃えられるようになったら、次の段階に進みましょう。

~90秒くらいまで

・タイムを測ってみよう!
揃えるまでのタイムを測ってみましょう!
ストップウォッチなどでもOKですが、専用のタイマーを使ってみるのもよいでしょう。
参考:ルービックキューブ用のタイマーを使ってみよう!

・すばやく思い出せるようになろう!
「次のステップは何をするんだっけ……」
「このパターン、どの向きからどうやって回すんだっけ……」
と考える時間をゼロにすることを目指しましょう。

・きれいに回すことを心がけよう!
回す速さは練習しているうちに勝手に速くなってくるので、速く回すということはあまり考えなくても大丈夫です。
それよりも「正確に、きれいに手順を回す」ということに注意を払うようにしましょう。

今はまだいろんなことを覚えるよりも、まずは一つの揃え方で何回も練習してみましょう。
練習しているうちに、素早くそろえる感覚が少しずつわかってくると思います。

90秒~60秒くらいまで

・中級編にも手を出していこう!
「このステップ、同じことを何回もやるの面倒くさいなあ……」と思ったら、少しずつ中級編にも手を出していくとよいでしょう。
とはいえ、初級編の手順だけでも60秒くらいまでは十分たどり着けます。

・すばやく判断ができるようになろう!
特にステップ3の、2段目を揃えるところまでは、パーツを探すのがとても大変です。
「次に揃えるパーツはどこだ?」
という、判断にかける時間を短くしていきましょう。
ステップ4以降でも「これはどのパターンだ?」と判断する時間を短くしていくのが、タイム短縮のコツです。

そろえる練習を繰り返していけば、どんどんタイムが縮まってくると思います。
1分を目安に、次の段階へ進みましょう。

60秒~40秒くらいまで

・中級編を覚えよう!
このくらいのレベルから、中級編の手順をどんどん覚えていきましょう。
一つずつ着実に覚えていくのもOKですし、まとめて覚えてしまうのも人によってはありだと思います。

・判断方法も覚える!
当たり前といえば当たり前ですが、手順だけでなく判断方法も考えて覚えるようにしましょう。

・手順を覚えているときは、タイムはあまり気にしない!
新しい手順を覚えた時はどうしてもタイムは落ちます。
タイムはあまり気にせず、それよりも「手順を覚える」ということを強く意識しましょう。

新しい手順を覚えるのが好きな人はどんどん新しいことを覚えていきましょう。
手順を覚えるのが好きでない人も、気が向いた時でいいので少しずつ新しいことを身につけていきましょう。

40秒~30秒くらいまで

・上級編・F2Lを覚えよう!
F2Lはとても数が多く、手順を覚えるまでにどうしても時間がかかってしまいます。
ですが、覚えて使いこなせるようになればタイムをぐっと短くすることができます!

・クロスとF2Lは効率を意識しよう!
F2Lには決まった手順がありますが、うまく使いこなすためにはそれらを応用してさまざまな工夫をすることが大事です。
ただただ手順を使うだけでなく、F2Lを素早く判断して効率的に揃えられるよう、いろいろ考えてみましょう。
またクロスについても、短く回しやすい手数で揃えられるよう、常に意識しましょう。

・「工夫する練習」と「速く揃える練習」を分けて考えよう!
速く揃えようとするだけでは、上に書いたような工夫を考えるのは難しいです。
「工夫する練習」ではタイムを気にせず、効率よく揃えられるようゆっくりじっくり考えてみましょう。
「速く揃える練習」では、覚えたこと・考えたことをいかに速く判断してこなせるかを意識します。タイムも計測しましょう。
とはいえもちろん「考える練習」においても速く揃えることを意識するのは大事ですし、「速く揃える練習」においても常に効率を考えながら練習すべきです。完璧に分けるのではなく、「どこに重点を置くか」という意識を変えてみる、という感じですね。

クロスとF2Lはたくさんの工夫の余地があるので、単に揃えるだけの練習では限界があります。
このくらいのレベルからは、常にいろいろ考えながら練習するようにしましょう。

30秒~20秒くらいまで

・上級編・PLLとOLLを覚えよう!
PLLとOLLはとにかく「いかに早く判断していかに速く回すか」が重要です。
手順が手と頭に馴染むまで、ひたすら数をこなしましょう。

・一度覚えた手順は必ず使うようにしよう!
手順を覚えたてのころはまだまだ遅いので、ついつい中級編の手順で揃えたくなってしまいがちです。
ですがそこはぐっとこらえて、必ず覚えた手順で回すようにしましょう。タイムが遅くなってしまいますが耐えましょう。

・「速く揃える練習」では、必ずアベレージを測ろう!
細切れに練習するよりは、ある程度時間をとってまとまった練習をする方がよいです。
そのためにも、特に「速く揃える練習」をする場合は、一回の練習でなるべくたくさんのソルブをしましょう。
最低でもao12(12回計測して、最速と最遅を抜いた10回の平均)が取れるよう、12回くらいはまとめて練習するのがよいでしょう。
体力と集中力と暇があるならば、30回、50回とどんどん回数を増やすのもよいですね。

・なるべく毎日キューブをしよう!
全くキューブを触らない日が続くと、どうしても感覚が薄れてきます。
忙しい日でも、3分でいいのでなるべくキューブに触れる時間を作ってください。

このくらいのレベルからは、練習の「量」も大事になってきます。
とにかく数をこなせばいいというわけではありませんが、量についての意識も少しずつ持つようにしましょう。

20秒~15秒

・回数を増やしていこう!
揃える時間もどんどん短くなってきますので、その分回数を増やしていきましょう。
30回くらいなら一気に計測するのもそれほど苦ではないレベルになってきているはずです。人によっては一度に100回~200回くらい練習したりします。
もちろん回数は多いほどよいですが、練習においては常に集中することが大事ですから、辛いようならムリして回数を増やす必要はありません。

・工夫は常に意識しよう!
ひととおりの手順・判断方法は身に付いたと思うのですが、それを適当にこなしているだけではタイムの伸びはずっと遅くなってしまいます。
もっと効率よくそろえられないか、もっと素早く判断できないか、もっと速く回せないか。
常にいろいろ考えて揃えるようにしましょう。

このあたりからはタイムの伸びが遅くなってきて、新たに覚えることも少なくなり、モチベーションが保ちづらい時期です。
惰性で練習してしまいがちな時期でもあるので(それでもしないよりはマシですが)、つねに向上心を持って練習することが大事です。

15秒~

・量と質を確保して練習しよう!
もはや惰性で練習して伸びるレベルではありません。練習の「量」と「質」を常に意識しましょう。
集中力が保つ限り、なるべく多くの回数をこなすようにしましょう。
発展的Substepを覚えるだけでなく、CFOPでも工夫の余地はまだまだあるはずです。考えて練習することを忘れないようにしましょう。

・自分の練習スタイルを確立しよう!
これまで目安としていろいろ挙げてきましたが、これくらいのレベルになると練習を通して自分なりに向いている練習というのがだいぶ分かってきていると思います。
もう僕から言う事はないです。各自で自分なりのスタイルで練習をしていって下さい。

おわりに

人によって成長のペースや手順を覚えるスピードなどは全く変わってくるので、今回の記事はあくまで目安でしかありません。
もちろんこのページが参考になれば嬉しいですが、特になにも意識することなく練習していても伸びる人は伸びますし、練習方法ばっかり気にしすぎて結局練習しなかったら意味がありません。

あまり考えすぎず、自分のやりたいように練習するのが一番かな、という気もします。
それも含めて、このページをきっかけに自分の練習について一度考え直してみて頂けると嬉しいなと思います。

(2015/11/22 文責:HATAMURA)

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