Cube Voyage

ルービックキューブの速いそろえ方、解き方、最速攻略法、解法、スピードキューブ、LBL法など

13秒が切れない人へのアドバイス-進化するために-

「13秒が果てしなく遠い……」と困っている方々へのアドバイスを掲載しています。

解法・手順の目安

・F2Lの追加手順をけっこう使える
・OLL、PLLの追加手順をいくつか使える
・クロスをほぼ毎回読みきり、回しやすい手順を選択できる

LL(特にPLL)についても、開始面が違う際の手順をいくつか覚えておくべきでしょう。うまく使い分けることで、わずかではありますがタイム短縮が見込めます。
また、これくらいのタイムだとクロスがかなり重要になってきます。読みきれるだけでなく、回しやすい手順を選んで迷わずに回せることが必要です。

アドバイス

13秒というのは、中級者と上級者を分ける一つのラインだと思います。

レベルが上がってくると、指が速くなるとともに判断の時間はどんどん短くなっていきます。そして、判断で大きく失敗せず、淀みなく回せる様になるのは、人にもよりますが大体アベレージが13秒を切るあたりからです。
判断にムラがなく途中での引っかかりなども無い、いわゆる「無駄のないソルビング」をした場合、タイムが13秒を越えることはほとんどありません。「無駄のないソルビング」が出来るようになるまでに、タイムがそこまで縮んでいるからです。

まああくまで主観ですが。

ただ、確実に言える事が一つあります。

「指の速度だけが原因で13秒手前で止まっているということはほぼ無い」
です。
13秒以上かかっている人には、ほぼ確実に「手順」か「判断」に改善の余地があります。
先ほど手順については書きましたので、ここでは判断について中心にアドバイスをします。

とはいえ、「指の速さそのものを上げればタイムは短くなる」というのは、当たり前ですが大事なことです。
こういったアドバイスにおいては技術的なことに主眼がおかれてしまいますが、指の速さという基本的な側面がタイムを縮めるにおいて重要であるということは忘れずにいたいものです。
地道な練習こそが実を結ぶ、ということは、タイムが速くなってくるほどより重要になってきます。
また指の速さに限らず、後述の判断の面についても、アドバイスを踏まえた上で回数をこなすことが大事だということは念頭に置いておいて下さい。

あと、指の速度だけでなく指使いの細かなテクニックを鍛えることも、このレベルでは効果的です。
数が多いですし具体的には挙げませんが、普通の回し方だと持ち替えたりしなければならない所をうまく回せるような発展的な指使いを覚えていけば、この先においてタイムを短くするのに非常に有効です。
逆に、基本的な指使いだけでは、ここから先タイムを縮めるのは難しくなってきます。指使いは(手順と違って)沢山覚えて不利になることは一切ないので、どんどん覚えていきましょう。
速い人の動画などを見て、いろいろ調べて試してみましょう。

それでは、以下判断に関するアドバイスです。

どのレベルになっても、判断というのは常に失敗の危険がつきまといます。
意識して練習するしかないと言ってしまえばそれまでなのですが、それではアドバイスの意味がないですから、他のことも書きます。

「先読み」というとF2Lのことばかりが重視されがちですが、本来先読みはソルブ中常に意識し続けなければいけないことです。F2L中だけでなく、他の部分でも判断は必要で、それが遅れると当然タイムに大きな影響があります。

具体的には、F2L#1の先読み、OLLの先読み、PLLの先読みです。
これらも、意識し練習することで時間を大きく短縮することができます。
というか、逆に意識しないとタイムがかなり遅くなりますので、注意しましょう。

13秒手前の人は、特にF2L#1の先読みを意識してください。
13秒あたりの人のソルビングを見ると、クロスが終わったところでよく止まっています。ここで1つ目のF2Lを先読みできていれば、大きくタイムを縮めることが可能なはずです。

練習法は「20秒」で書いたF2Lのときと同じです。
まずは、目をつぶった状態でクロスを揃えられるか確認してみましょう。
そして、クロスをそろえるときにクロスパーツを見ないことを意識してください。
そして、クロスを揃える時に、F2Lのパーツを探しておくのです。
また、クロス終了時に上に出ているコーナーパーツを先に見つけておくだけでもかなり楽になります。

といっても、これは本当に難しいのです。上級者でもよく失敗しています。
特に大会の時、不調の人を見てるとやはりクロス終了時点でよく止まっています。
練習していきましょう。それしかありません。

OLLおよびPLLの先読みは、これも慣れです。
F2L#4やOLLの手順中にLLのパーツをよく観察してみましょう。パターンが結構絞り込めることに気づくはずです。
絞り込めるだけで判断の選択肢が減りますから、大分楽になりますし速くなります。
ただここも気を抜いていると遅くなってしまうので、注意が必要ですね。

あとは、判断について軽くオマケです。

実用的なゆっくり回しの手法として私がよく使っているテクニックがあります。
私は「ギアチェンジ」と呼んでいます。まあ中身はたいしたことないんですが。

最初はパーツを読むことを優先して、ゆっくり回します。
パーツが読めた時点で、スピードを少し上げます。
次のパーツが見つからなければ、ぎりぎりまでスピードを下げます。
F2Lのパーツが全て読めた時点で、スピードをMAXにします。
そのままの速度で一気にOLL、PLLも仕上げるのです。

常に回転速度を一定にしている必要はどこにもないのです。
読めなければ遅く、読めれば速く回せばよいのです。

特に13秒くらい以下の人はかなり有効だと思います。試してみるといいかと。

13秒。この壁を公式の平均で越えられれば、上級者の仲間入りと言っても差し支えないでしょう。
非公式でも、ここが一つの壁として存在すると思います。

ただ、止まるにはまだまだ早い位置です。
最初にも言いましたが、ここを越えていない時点ではまだまだソルブに無駄があります。
練習次第でそこは必ず削れます。

上を目指してどんどん突き進みましょう。
応援しています。頑張ってください。

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