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PLLの2側面判断

このページでは、PLLの2側面判断について説明しています。
2側面判断をマスターできればPLLのタイムがかなり安定します。ぜひマスターしましょう。

2側面判断とは?

PLLにはF面,B面,L面,R面の4つの側面があります。ですが、一度に見れるのはどれか2側面だけです。
4側面全てを見ようと思うと、ぐるっと見渡すか、AUF(U面の回転)や持ち替えをしなければなりません。

しかしながら、理論上はすべてのPLLを2側面だけで判断することが可能です。
2側面判断とは、一度に見ることのできる2つの側面だけでPLLを判別する技術のことをいいます。

4つの側面を見て判断する「4側面判断」は誰でもできるはず(というか、出来なかったら揃えられない)です。
この記事では、4側面による判断はできる前提として、「2側面で判断するにはどうすればいいか」を説明していきます。

なぜ2側面判断ができるのか?

なぜ2側面判断ができるのか。それは「2側面を見るだけで全てのパーツが把握できるから」です。
ここでの「パーツ」とは、エッジとコーナー4つずつのことを指します。

上の図を見てください。
2sokumen1
①のパーツは全て見えていますから、もちろんどのパーツか判別できます。
②のコーナーは3面のうち2面が見えているため、後ろの面を見なくても判別ができます。
この時点でコーナーは4つのうち3つが見えているため、残りの1つである③のコーナーパーツも決定することができます。
残るは④の2つのエッジです。2パーツの配置なので入れ替えで2通りあるように思われますが、それ以外のパーツの情報を使うと、この配置は1通りに決定できます。
これは、キューブのパーツを(他のパーツはそのままの配置で)2個だけ交換することはで不可能であるという原則に基づいています。

以上のように、2側面を見るだけで全てのパーツの配置がわかるので、PLLは1通りに決定できます。
例えば図のような配置だと、後ろの面を見なくてもPLLが完成していると判断できます。

このように、理論上は全てのPLLを2側面のみで判断することが可能です。
とはいえ、実際のソルブでいちいちこのようなことを考えていては、とても時間がかかってしまいますね。

では、実際のソルブでの判別法を説明していきましょう。

色配置の判別基準 – 対面色かどうか

実際のソルブでも色を頼りに判別するというのは同じです。
例えば4側面判断でも「こことここの色が揃っているからこのパターンだ」と認識しますよね。

しかし2側面判断の場合は得られる情報が少ないため、「揃っている色」だけを見ても判断することはできません。
「色が違う」というのも考えて判断していく必要があります。

ここで問題になってくるのは、「同じPLLでも向きによって色の配置が変わってくる」という点です。
2sokumen22sokumen3
例えば上の2つの図は、色配置が違いますがどちらも同じT-permの状態です。
これらを同じパターンとして判断できなければなりません。では、どこを見て判断すればいいのでしょうか?

ポイントは「対面色かどうか」です。

向きが変わったとしても、「対面色かどうか」という関係はかならず維持されます。
上の図を見た場合、「R面のコーナー2つは対面色になっている」「隣り合う色はどれも対面色ではない」という関係は、2つの図両方で成り立っています。
このように、単に「色が違う」という情報だけでなく「対面色かどうか」を見ることが重要なポイントになります。

「色がそろっている」という情報に加えて、「対面色になっている」「対面色になっていない」という情報を判断根拠に加えることで、色配置から得られる情報を増やすことができます。
これにより、ほとんど全てのパターンで2側面判断が可能になります。

①パーツ配置による判別法 – 簡単なパターンの判別法

色判断のポイントを学んだところで、実際の判断をどのように行っていくか説明していきましょう。
PLLの2側面判断は、大きく分けて2つの方法があります。
その一つが、これから説明する「パーツ配置による判別法」です。

具体的な例を見てみましょう。
2sokumen4
この図はどのPLLか分かりますか?

まず、コーナーを見てみましょう。コーナーはF面が揃っていてR面は揃っていないので、奥2つの隣接交換であることがわかります。
続いてエッジを見てみると、R面は揃っています。そしてF面は対面色になっているので、このエッジはB面に行きます。

ここまでの情報から、このPLLはT-permであると決定することができます。
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このように色配置から「パーツの配置・交換がどのようになっているのか」を決定していくことで、PLLを絞り込んでいくことができるようになります。

PLLを覚える際に、PLLのパーツの交換は全て頭に入っているはずです。
これを利用して、パーツの配置から交換関係を導き出し、それに該当するPLLを探すことで、2側面だけでもPLLを判別することができます。

もう1例見てみましょう。
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この図では、コーナーは全て揃っています。
そして手前のエッジも揃っているため、この時点でUpermのどちらかであることは確定します。
R面のエッジをみると、これはコーナーと「対面色でない」関係にあるため、このパーツはL面ではなくB面に移動することがわかります。

よってこのパターンは左回りのU-perm:aであることがわかります。
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ここまでの内容は、おそらく4側面判断の時と大きく変わらないはずです。情報量は減っているものの、基本的な考え方は4側面判断とほぼ同じでしょう。

簡単なパターンについては、このような方法で判断することができます。

コーナー交換の見分け方

コーナーについては、2側面を見るだけで確実に交換を判別することができます。
pair-decision
こちらは2x2x2 Ortega Method解説で使用されている図です。

ここに書かれている判断方法を、3x3x3のPLLでもそのまま利用することができます。
コーナーの交換が分かれば多くの場合はエッジの交換も自動的に分かってくるので、これを利用してPLLの判別ができるようになります。

②色配置による判別法 – 難しいパターンの判別法

では、こちらを見てください。
2sokumen8
このパターンはR-perm:aです。では、T-permと並べてみましょう。
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この2パターンをこの側面の情報だけで判別するのは少し難しいですね。
こういうパターンについては、パーツの交換の情報に加えて、もう一つの判別方法である色配置から直接判断する方法で判断します。

2側面の色配置によってPLLを1通りに決定することができます。
ですから極端なことを言えば、全ての2側面の色配置のパターンを覚えてしまえば、2側面判断はできるようになります。

多くのパターンは①に書いた「パーツ交換を考える方法」で判別ができますが、色配置が似ているパターンをこの方法で瞬時に判断するのは難しいです。
色配置が似ているパターンについては、色配置を覚えて判断基準を作ってしまう方が、すばやく判断することができます。

例えば上のような場合は
・F面右とR面中央の色が同じ→Rperm
・F面右とR面中央の色が違う(対面色)→Tperm
という風な判断基準が考えられますね。

どのような判断基準を作るかは自分次第です。
色の配置をよく見比べて、自分が分かりやすいと思えるような判断基準を作っていきましょう。

参考に、色の配置が非常に似ているパターンをいくつか挙げておきます。

AとGとR
2sokumen152sokumen162sokumen17

VとYとE
2sokumen132sokumen142sokumen12

ただ、あまりに難しい場合は他の面を見て判断したほうが早いこともあります。
判別が難しすぎるパターンを無理に2側面で判断する必要はないので、難しい中でもまだ比較的分かりやすいパターンから、少しずつ判断基準を作っていくとよいでしょう。

最後に

以上に挙げたような方法で判断基準を作っていき、それを覚えて使いこなすことで2側面判断が出来るようになります。

何となくで判断して揃えることもできるのですが、2側面判断に関してはまず明確な判断基準を事前に作っておくことが重要です。
2側面判断では非常に似通ったパターンが多く、その中で1通りに判別を定めるのは「何となく」ではかなり難しいです。その場しのぎで適当に判断するのではなく、あらかじめしっかりとした判断基準を用意しておきましょう。

2側面判断を習得するのは大変ですが、ぜひマスターしてタイム向上につなげましょう!

参考リンク:
PLLにおける2側面判断について- はたむランド
PLL2側面判断bot

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