F2Lの便利な追加手順
基本41手順のページでひととおりの手順を掲載しましたが、あくまでこれらは「F2Lを使えるようにするための最低限の手順」でしかありません。
F2Lをより効率よくするためには、1つのパターンに対して複数の手順を覚えて、使い分けることが重要です。
このページでは、特に覚えると便利な追加手順を紹介しています。
追加で使うと便利な手順
追加手順で覚えると特に便利なのは、大まかな分類として
「持ち替えをしないで済むようになる手順」
「奥に入れるときや、空きスロット利用時に便利な手順」
「手数が7~8手以下の手順」
が多いです。
基本手順では、いくつかの手順については持ち替えが途中に入っています。また途中に持ち替えがなくとも、初期配置を合わせるために持ち替えをしなければならないケースは多いでしょう。これらの持ち替えをなくすような手順を覚えることで、より効率よくソルブを行うことができます。
また、基本手順はすべて手前に入れるもので、空きスロットは使用していません。奥に入れる場合や、空きスロットを使う際に便利な手順を覚えれば、持ち替えを減らしたり、その後の手順を行いやすくする効果があります。
さらに、手順表を見てもらうと分かりますが、基本手順は(最初のAUFを除いて)多くが7手で構成されています。これと同じくらい、またそれより短い手順は使う価値が高いです。逆に10手を超えるような手順は追加手順としてはメリットが小さくなります。
追加手順を使うときの注意
追加手順を使うときの注意ですが、
「基本手順を使っても不便ではないなら、基本手順の方がよい」
という点に気をつけてください。
追加手順はあくまで「基本手順だと不便なケースをカバーする」ためのものです。空きスロットなどを駆使して基本手順で効率よく揃えられる(それほど効率が落ちない)のであれば、基本手順のほうが先読みもしやすく回しやすいので、基本手順を使用したほうがよいです。本当に追加手順を使うべきケースなのかどうか?という点はつねに注意してください。
追加手順集
手順のタイプによって大まかに分類しています。
また、使えると非常に便利な手順に厳選して収録しています。
もっと沢山の追加手順が知りたい方は、追加F2L手順を参照してください。
・基本IT化型
基本手順とは別の方法でIT化するもののうち、RU(もしくはLU)のみでIT化できる最も簡単なパターンです。
とても簡単で回しやすい手順ばかりなので、前後対称や左右対称、空きスロットも含め必ず使えるようになっておきましょう。
L' U' L R U R' L' U L R U' R' (U2) L' U2 L U R U R' |
|
L' U' L U R U' R' L' R U' L R' |
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L' U L U' R U R' | |
R U2 R' U R U R' | |
R U R' U2 R U R' | |
L' U L R U R' L' U' L R U' R' |
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R U R' U R U R' | |
R U' R' U' R U R' |
・特殊IT化型
R' F R F'(いわゆるスレッジハンマー)などのやや特殊な方法でIT化するものです。
これらも手順としてはとても簡単な部類なので、ぜひ覚えておきましょう。ただしFを多用するため、左右対称や前後対称の手順としては使いづらいものが多いです。
R' F R F' R U R' | |
R' F R F' R' U' R | |
R' F R F' R U' R' | |
R' F R F' U R U' R' | |
(U) R' F R F' U R U R' | |
F U R U' R' F' R U' R' |
・2LookIT化型
数手の操作で簡単な別のパターンに変形してから処理するというパターンです。
手数は少し長くなるが持ち替えをなくすことができる、というものが多いです。
R' U' R2 U R'2 U' R | |
R U' R' U R U' R' U2 R U' R' (U) R U' R' U' R U R' U' R U R' |
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R U R' U2 R U' R' U R U' R' | |
R' F R F' R U' R' U R U' R' | |
R U' R'2 F R F' R U' R' |
・専用手順型
特殊な手順を使って揃えるものです。
左右対称や前後対称ではあまり使いません。
また、使うスロットが限定されているものが多いです(ホームスロットでしか使えない、など)。
R U R U R U' R' U' R' | |
F' R U R' U' R' F R | |
R' U R' F R F' R | |
R' F R' F' R U' R | |
R' F U' F' R | |
R B L U' L' B' R' | |
F R U2 R' F' |
・M,Rw型
MやRwなどの特殊な回転を利用して揃える手順です。
左右対称や前後対象の場合は持ち替えた方が楽であるため、基本的に使いません。また同様の理由で、主に最後のスロットでのみ使用します。
M' U R U' R'w U R U' R' | |
M U Rw U' R'w U' M' | |
Rw U' R' U R U R'w | |
Rw U2 R2 U' R2 U' R'w | |
Rw U' R'w U2 Rw U R'w |