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F2Lの手順は覚えなくていい!?

一つ前のページで、基本手順の一覧を掲載しました。
これまでと比べパターンの数が非常に増えているので、覚えるのが嫌になっているかもしれません。

しかし、実はF2Lの手順はほぼ全てを理屈で理解することが可能です。
これを利用すれば手順を非常に簡単に覚えることができるだけでなく、手順を応用して使用したり、自分で手順を編み出したりすることができます。

このページでは、F2Lの手順を理屈で理解するための理論体系を書いておきます。
ある程度のスピードならば理論まで理解している必要はありませんが、非常に早く揃える(20秒未満くらいが目安?)ためには、これを理解していることは必須になっていきます。
ただ、この記事を読んですぐに理解するのは難しいと思います。実際にF2Lの手順を使っているうちに分かってくることもあると思いますので、あまり気にしなくてよいです。とりあえず読み物として一度読んでみて下さい。

F2Lの仕組み「IT化」

まずはF2LのI2とT1をご覧ください。

I2 T1

I2はU R U’ R’、T1はR U R’ で揃えることができ、いずれも4手、3手と非常に短いです。
このIとTは非常に簡単な形をしており、理屈も簡単にわかります。

では、F2Lの様々なパターンもこれらのいずれかに帰着させれば揃えることができるのではないでしょうか?

続いて、Q2をご覧ください。

この手順は、U' R U R' U2 R U' R' で揃えることができます。
では、この手順を2つに分けてみましょう。

① U' R U R' ②U2 R U' R'

実際に回してみると、①が終わった時点でペアがIの形になっているのが分かりますでしょうか?
このように、F2Lの手順のほとんどは
①IもしくはTのパターンに変形する
②IもしくはTを揃える
という2つのステップで説明することが可能です。
①の行程をIT化
②の行程をスロットイン
といいます。
(IT化という名前ですが、Information Technologyとは何の関係もありませんのであしからず。)

特にこの前半のIT化というのが大きなポイントです。
IT化の仕組みを理解する事ができれば、F2Lの手順を理解する事につながり、究極的に言えば手順を覚えずにF2Lを使いこなす事も可能です。
(ただ、実際に覚えずにやろうとするのはオススメしません。揃えるのに時間がかかりすぎるからです。)

実際に手順表の手順を回してみながら、IT化のシステムを感じてみて下さい。多くの手順は最初の数手でIT化が完成していると思います。
F2Lの仕組みを理解できれば、手順を覚える手助けとなるでしょう。それにより覚える手間を圧倒的に減らす事ができます。

次のページでは、この仕組みを利用したF2Lの応用について説明します。

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